齋藤さんにインタビュー

助産師会の仕事で齋藤さんにインタビューをしたら、とっても素敵なお話を聞かせてもらいました。

私の文章力が拙すぎて申し訳ないのですが、こちらでもシェアさせていただきますね。

産褥棟「ねむの木のいえ」の前で

齋藤さんが開業したきっかけについてお話を聞きました。

 

『3人目を自宅出産した時に、お産はもっと女性の気持ち主体でやっていいんだと思ったの。

自分の力で産むと、本来持ってる力を認識できるのよね。

とことんやりたいようにやってみようと思って、がむしゃらにおっぱいをあげてたら、おっぱいが溢れてきた。

赤ちゃんを産んで、窓から空を眺めながら、鳥が飛んでいるのをみたり、遠くで子どもたちの笑い声がするのを聞いていたら、いのちが繋がっていくことが生きることなんだな、と確信したの。

4人目を妊娠中、バイクで夜勤に行く途中、フラフラして転ぶアクシデントがあってね。

病院に着いてからもしんどくて休ませてもらったら、朝方まで気を失ってたの。

その時にこれじゃあダメだと思った。子どもたちのためにもう少し働き方を変えようと思ったの。

開業届を出して母乳相談を始めた頃、お友達が自分も自宅で産んでみたいと言ったのが自宅出産の始まり。

ちょうどその頃ウーマンリブの流れやオキシトシンでうまくいかないお産を経験した女性が声をあげるようになり、自宅出産の流れがきていたの。

年に何回かお産をお手伝いするようになったんだけど、その頃のお産がとっても楽しかった。

 

そのうちにおっぱいのお客さんが自宅では出産できないけど、一緒にお産がしたいと声をかけてくれた。そこから一生懸命場所を探して、有床助産院として開業。開業したその日に生まれたのが保育の浅井さんのお子さん。

金子さんと浅井さんと3人でやろうねって助産院を始めたの。

その後よりいい場所を探していたら、今の場所にたどり着いたの。

全部行き当たりばったりよ。

産褥棟を建てたのは、助産院を維持していくため。

お産は減ってきているけど、助産院で産みたいと言った女性が来た時に「いいよ〜」と言える場所を残すためね。

 

保育にもこだわりがあるの。

出産を経験して家庭がある助産師が、もっといいケアをしたいと、家庭もお産も大事に想いながらお仕事できる場所にしておきたくて。

助産院に来るお客さんが、「ここの助産師さんたちはみんな楽しそうでいいね」と言ってくれるのがとっても嬉しい。それが誇りよ。』

 

齋藤さんと出会ってここでお仕事できることが、とっても幸せだなと改めて思いました。

いつもありがとうございます。

(安藤)